はじめに
安くて手間もかからないコンビニ弁当は学生から働きざかりの大人まではば広い世代に愛されています。
1980年代から普及しはじめたコンビニ弁当ですがいまの需要は比較にならないほど拡大。その一方で「コンビニ弁当ばかり食べてると体に悪い」という声もよく耳にするでしょう。
その理由に良く挙げられるのが食品添加物の危険性ですがそれ自体がが嘘やデマだという声も。そこで、コンビニ弁当の危険性が本当に嘘やデマなのかわかりやすく解説します。
なぜ食品添加物が使われるのか
なぜコンビニ弁当に添加物が使われるのか、まずはそのおもな目的についてかんたんに説明します。大手コンビニチェーンはいまや全国に展開され膨大な量をとりあつかってかっています。
コンビニ弁当は輸送にかかる時間や店頭にならんで売れるまで時間を考慮し消費期限が設定されるわけです。
工場から店舗へ運ぶ時間や店舗で売れるまで数日がかかるので消費期限が短いとビジネスとして成り立ちません。消費期限を長くするためには保存料が必要でそれが食中毒防止にもなります。
また、海苔がしっけてたり揚げものがベチャベチャだったりすると食欲が失せてしまうので見た目を綺麗に保つため着色料など食品添加物が使われます。
コンビニ弁当の危険性は嘘?
よく雑誌やネット記事で美容におすすめなコンビニ弁当ランキングやダイエットにおすすめなコンビニ弁当ランキング、栄養バランスを気にする人におすすめなコンビニ弁当ランキングなどが掲載されています。
その逆に多くの人に愛されるコンビニ弁当が体に悪いという話は大手メディアで見かけることはありません。危険性を指摘した研究やその手の情報は基本的に嘘やデマだといったレッテルをはられます。
カロリー表示や栄養素まで表示され、多彩なラインナップのコンビニ弁当ですが本当におすすめできるのでしょうか。嘘やデマではないエビデンスにもとづいた話をしましょう。
キャリーオーバー制度
コンビニ弁当に使われている食品添加物は原則物質名の表示が義務づけられているので、添加物について詳しく調べたい場合でも個々に知ることも可能です。
ただ、コンビニ弁当の原材料表示について全ての添加物が記載されているかと言うとそうでないケースが多々あります。それはキャリーオーバー制度があるからです。
たとえばハンバーグ弁当に入っているあらびき肉の牛肉や豚肉、かかっているソースなど、それぞれ個々の食材につかえる食品添加物の量は決められています。
しかし、これらの食材を混ぜひとつの食品にした場合、その前の食品添加物は無いこととして取り扱えるルールです。
つまり、コンビニ弁当に使われている個々の食材に規制ギリギリの食品添加物が使われている場合でも、それらを混ぜてコンビニ弁当にした場合、個々に使われた添加物の記載義務が無いことになります。
石油系の添加物には発がん性のあるものや病気につながる物質が使われているため使用量が定められているはずなのにキャリーオーバー制度がそれをめちゃくちゃにしているのです。
参考:厚生労働省
農薬大国の日本
農薬は農作物に害を与える菌や虫、動物などの病害虫から農作物を守る目的で使用される殺菌剤や殺虫剤などですが植物の成長を促進させるもの薬剤や除草剤なども農薬に分類されます。
農薬に関しては農薬取締法というものがあり使用方法や人体に害のない残留農薬基準など、厳格なルールがあり、基準値以下でないと市場に出すことができません。
参考:農林水産省
しかし基準値以下の農薬を5年10年食べ続けても人体への影響がないかどうか調査したデータは存在しません。
化学物質や農薬が免疫へ与える影響
日本の死亡原因の一位になっている病気は「がん」です。この病気と食品添加物との関係性を指摘するエビデンスは決して少なくありません。
医科学的なエビデンスもしっかり存在する因果関係です。国立がん統計センターの統計を見ても、がんの死亡率が年々上昇傾向にあることがわかります。
エビデンス:国立がん統計センター
発がんのメカニズム
がんは遺伝子のコピーミスに起因することがわかっていますが遺伝子のコピーミスを第一次的に補正するの役割を果たすのがミトコンドリアの働きです。
ミトコンドリアはATPという細胞のエネルギーを作っていますが活性が落ちてエネルギーが足りなくなると、解糖系というエネルギーを使うことになります。
そうすると、あえてコピーミスをしている細胞を増やして解糖系のエネルギーをつくろうとします。これががん化に向かう最初のステップになるわけです。
ミトコンドリアの活性を落とし発がんを誘発する物質として一番分かりやすいのが放射線ですが、人体に影響を及ぼすほど大量に放射線を浴びることは原発事故を除いてほとんどの人が無いはずです。
添加物が体に与える影響
画像出典: https://blog.goo.ne.jp/katakait/e/d2c65a2ab179c3ca81740b61c765cb14
そのほかでミトコンドリアの活性を阻害するものは何かというと毒物になります。これが食品添加物に使われれる化学物質や農薬、畜産業で使われる人工ホルモンなどです。
食品添加物を運ぶ車両には「医薬用害劇物」や「毒」という表示がしてあるのをご存知ないひとも多いでしょう。
食中毒対策や消費期限を長くする目的で使われる添加物にはこのようなリスクがあるので、やはりおすすめできません。毎日毎日コンビニ弁当を買っているひとはその危険性を頭に入れておく必要があります。
電子レンジがコンビニ弁当の危険を増強する?
コンビニやスーパーには電子レンジが置かれていてお弁当をその場で温めることができますが電子レンジは熱で温めているわけではありません。
電子レンジはマイクロ波(電磁波)を照射し、分子と分子がこすれ合う(1秒間に約2億回)ことで摩擦が生まれお弁当が温るという仕組みです。
電子レンジを使って温めることで食材が持つ微細構造が壊れ持つ栄養価が下がってしまうことと、添加物に使われている化学物質が熱化学反応を起こし毒性が高くなる危険性があります。
詳しくは「電子レンジの危険性はデマや嘘でない」という記事をご覧になってください。
また、電子レンジを使うと容器に使われるプラスチックも溶解するので微量かもしれませんが一緒に食べてしまうことになります。
スーパーのお弁当は大丈夫?
コンビニ弁当についてはお伝えした通りですが、スーパーのお弁当は安心なのでしょうか。スーパーのお弁当はすべて業者で作られ納品されるものとスーパーの店内で作られるものがあります。
どちらかというとスーパーの店内で作られたお弁当のほうがまだマシだといえるでしょう。スーパーの店内で作られるお弁当なら消費期限をそこまで長くする必要がありません。
スーパーで保存料や着色料を添加する必要もないのでコンビニ弁当よりはスーパー店内でつくったお弁当のほうが安心です。
冷凍食品なら大丈夫?
冷凍食品はコンビニ弁当と遜色ないほど体に悪いといえるでしょう。冷凍食品は冷凍保存するとはいえ添加物も複数種類はいっているものが多く基本には電子レンジの使用を想定した加工食品です。
電子レンジの栄養破壊という記事にも書いていますがタンパク質やビタミンなどの栄養素は破壊されカロリーと食物繊維だけが残ります。
病気になりやすくなるだけでなくAGEという老化促進物質が分泌され太りやすい体をつくってしまいます。
コンビニとエコバック
コンビニ弁当の危険性とは関係ありませんが、ビニール袋有料化でもコンビニではあまりエコバッグを見かけたことがありません。
スーパーでは主婦がエコバッグを持参している姿をよく見かけます。そういえば40年ほど前まではビニール袋なんてもらえなかったのでエコバッグのようなカゴを持参していました。
エコバッグもそうですが体に悪いコンビニ弁当もこんなに流通してなかったので、変えようと思えば毎日毎日コンビニ弁当なんて生活も変えられるはずです。
まとめ
コンビニ弁当に含まれる添加物や農薬について詳しくお伝えしてきましたが、食中毒の問題や流通の関係上、いたしかたない部分もあります。
体に悪いことは間違いないですが、たまに食べるくらいであれば悪いものは自然にデトックスされます。
大切なのは、毎日コンビニ弁当、毎日コンビニのお菓子、毎日ペットボトルや缶のジュースといった食生活を改善することです。
人工的な添加物はなるべく取らないようにして、自然の食材や飲み物をとるよう心がけましょう。
最後に
病気にならないために大事なものといえば免疫ですが、免疫システムを保つのに超重要なケイ素(シリカ)という物質があります。
その効果について詳しくまとめた記事がありますので是非あせてご覧になってみて下さい。
また、活性酸素を除去し肝機能を改善する効果がある水素も免疫力キープに重要な役割をはたします。
水素については追って詳しく解説記事をつくりたいと思います。
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